アトミック・トレイン

The Atomic Train(1999年)米作品
監督:ディック・ローリー、デビッド・ジャクソン
出演:ロブ・ロウ(ジョン・シーガー役)、クリスチャン・デービス(メーガン・シーガー役)、イーサイ・モラレス(ノリス役)、ミーナ・スヴァーリ


アトミック・トレイン〈完全版〉 [DVD] 核爆弾を運んだ列車を止めようとするスリリングな前半と、それに失敗して核爆発してしまったあとの人々のパニック状態を描く後半といった構成のテレビ映画でした。「スピード」のような内容を期待していた私はすっかり裏切られた形。なんだか、どっちつかずでまとまりが悪い印象になってしまったと思います。それが残念。

シーンのつなぎが悪く、もしかして日本での放送は放送時間の都合上、カットされたシーンがたくさんあるのかしら?、と見ていて思いましたが、どうやら、そうでもなさそう。そのあたりの雑な感じもやや目に付いてしまいました。ラストもすっきりしていないので、これまでのパニックものとはひと味違います。それがいいかどうかは観る人によるでしょうね。

私には家族の絆をしっかりと固め、頑張っていこうという姿で終わると言っても、娯楽という点から観ると物足りない感じがします。こんなことは起きては欲しくないけど、あり得ないと言えない現代の方が恐ろしい気がしてきます。

さて、主人公の列車事故の調査員を演じるのは、あの懐かしのロブ・ロウ! ある年代の映画ファンにはすごく懐かしい俳優であり、今はどうしているのか? とちょっとは気になっていた一人ですよね。久しぶりの彼はやはり年を取っていました(人のことは言えないが)。

でも、若い頃よりいい感じと思ったのは、年を重ねて丸くなったということでしょうか? 彼は18歳で結婚して娘を連れて再婚した男という設定です。それが妙に彼に合っている気がして苦笑いしてしまいました。

再婚相手の女性も警官の前夫との間に出来た男の子を連れています。その夫にはイサーイ・モラレス! 「ラ・バンバ」の時の印象的な彼も、若いときのギラギラした感じが消えて渋い中年になっていましたが、激しやすい男の役はやはり合ってる! などと、この映画は懐かしの俳優に目がいってしまった作品でした。(2001/06/09)

星樹館

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