スティーブン・マッキントッシュ
Steven Mackintosh
英国出身。舞台出身の俳優ということで、何と来日したこともあるスティーブン。次第にテレビ、映画界へと活動の場を広げ、現在では日本でも少しは(?)知られる俳優になってきた。NHKで「奥さまは首相~ミセス・プリチャードの挑戦~」が放送されたのは少し意外だったが、彼の知名度もあがったかと思う。大作への出演はないが、かといって娯楽物がないわけでもなく、また特別ハンサムというわけでもないが、でも不思議な存在感がある。日本においてはやや中途半端な立ち位置にいる感じも受けるのだが、私は注目俳優だと思う。
「帰郷/荒地に燃える恋」では、ディゴリーを演じた。この作品の中ではおいしい役どころで、男気あふれる男性。女性としてはクライブ・オーウェンに惹かれるか、スティーブンに参るか、分かれるところか…。私的には、「十二夜」がお気に入り。実力派を揃えてのシェークスピア劇の映画化。内容が面白いのももちろんのこと、舞台を観ているかのような演技の競演の素晴らしさに感嘆するばかり。ちょっと頼りない「奥様は首相~」でのだんな様役とは違うコスチューム劇でのスティーブンが素敵。(2010/05/06)
追記:「メンフィス・ベル」(お気に入り作品のひとつ。第二次大戦中のヨーロッパが舞台の青春群像ものでもある)、「プリンセス・カラブー」(かなりマイナー作品だが、ヒロインにフィービー・ケイツ、ケヴィン・クライン、スティーブン・レイ、ジョン・リスゴー共演。なかなか面白いシンデレラ・ストーリーだった)に出演していたようだが、記憶にないのは、かなり小さい役だったせい? 確かめるためにもう一度見たくなったのであった。(2019/02/11更新)
映画代表作:「スカートの翼ひろげて」(1998年)、「ザ・クリミナル」(1998年)、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(1998年)。主演作が少ないのと、私自身観ていない作品も多いため、代表作がどれなのか微妙ですが。
ドラマ代表作:「帰郷/荒れ地に燃える恋」(1994年)、「われらが友」(1998年)、「奥さまは首相~ミセス・プリチャードの挑戦~」(2006年)、「ホテル・ハルシオン」(2017年)
管理人おすすめ:「十二夜」(1996年)、「ホテル・ハルシオン」(2017年)
当サイト紹介作品:「ブルー・ジュース」(1995年)、TVMの「帰郷/荒れ地に燃える恋」(1994年)
チェック作品:どちらもテレビムービーということなのだが、「われらが友」と「ブーリン家の姉妹」。ディケンズ原作の「われらが友」は19世紀が舞台なので、どちらも現代ものではなく、当時のコスチュームでのスティーブン。「十二夜」での彼がお気に入りの私にはどちらも観たい作品。「ブーリン家の姉妹」では、ジョージ・ブーリン役。たしか姉妹の弟だったと思うが、姉妹のメアリーをナターシャ・マケルホーンが演じ、ヘンリー8世をジャレッド・ハリス、メアリーと結婚した大商人ウィリアムをフィリップ・グレニスターとなると興味がわくところ。2008年の映画版「ブーリン家の姉妹」の感想は当サイトにも掲載。映画では長年の宿題になっている「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」。これを観ようと思いつつ何年も過ぎてしまい現在に至っている。ガイ・リッチー監督のクライム・ムービー。当然、ワルの役。良い人役のスティーブンしか観ていないので、犯罪ものではどうなるのか、気になる。共演にジェイソン・フレミング、デクスター・フレッチャーなので、やっぱり観たい。