2013年11月公開のチェック映画
ウォールフラワー(THE PERKS OF BEING A WALLFLOWER) 2012年アメリカ作品日本公開2013年11月22日
今月は長年映画ファンを続けてきた私には、見たい作品が続々。月末公開の「REDリターンズ」(かなり個性的なチームのはちゃめちゃぶりは健在のようで、そこにアンソニー・ホプキンスやキャサリン・ゼダ・ジョーンズ、イ・ビョン・ホンがどう絡むのか?)や「グリフィン家のウェディングノート」(「ナルニア国物語」でカスピアン王子を演じたベン・バーンズがデ・ニーロ演じる彫刻家の次男役で出演。大いにチェック!)、中旬に公開する「ミッドナイト・ガイズ」(アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンの三つ巴は考えただけでも恐ろしい! でも内容は怖い話じゃなさそう。音楽をジョン・ボン・ジョヴィが担当。監督はフィッシャー・スティーブンス。初期の頃は結構作品を観ていたけど、監督もやっていたとは! この作品の公式サイトはなかなか凝っていて面白い)、そして既に公開した「スティーブ・ジョブズ」(主演のアシュトン・カッチャーはかなりの好演の様子で好評。もしかしてアカデミー賞にノミネートされそう? 私の注目は「トランスポーター2」で年を感じさせない風貌だったマシュー・モディーン、アップル2代目のCEOマークラを演じるダーモット・マルロニー、ジョブズに影響を与えたと思われるコトキを演じるルーカス・ハース)。どの作品も芸歴の長い、何度もスクリーンの中でファンを楽しませてくれた俳優、女優たちが、またまた映画の楽しさを教えてくれそうなものばかりなのだ。
そんな中で今月あえて取り上げるのは、「ウォールフラワー」。中年の私が青春物なんておかしいかもしれないけど、それでもこれ。公式サイトには「ライ麦畑でつかまえて」の再来と絶賛、社会現象となった”青春小説の金字塔”が映画化! 、と書かれている高校生が主人公の映画。
学校で居場所のない主人公チャーリーが、パトリック、サム兄妹と出会うことで新たな変化、成長していく話のようだ。原作を読んでいない私は先に本を読むべき(『ウォールフラワー』はアーティストハウス刊で翻訳が出ており、今月集英社文庫刊で文庫が出る)、とちょっと思っているのだが、多分映画を先に観てしまいそう。
主人公のチャーリー役には現在日本では「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海」公開中のローガン・ラーマン。このパーシー・ジャクソンが人気のようなので、今後注目株かもしれない。でも、私の注目はパトリックを演じるエズラ・ミラー。彼は海外ドラマ「救命医ハンク セレブ診療ファイル」で知ったが、とてもいい表情の子だな、と思う。
そして、大いなる注目はサムを演じるエマ・ワトソンだろう。「ハリー・ポッター」のハーマイオニー役が世間に馴染みすぎている彼女が、どんな女子高生を見せてくれるのか気になるところだ。そして、もうひとつの密かなお楽しみは、ディラン・マクダーモット。主人公の父親役らしい。原作の本も読みたいが、やっぱり映画が観たい。(2013/11/05)