エイリアス
このドラマについて
ヒロインのシドニーはCIAのエージェントである。文学を専攻するごくごく普通の大学生であった彼女の転機は、在学中にCIAの秘密支部を名乗る人物からリクルートされたことだった。テストを受け、訓練を積んだ後にエージェントとして採用された彼女はその秘密支部SD6の所属となり、ここで腕利きのエージェントであるディクソンとパートナーを組んで、国際的な犯罪組織の陰謀を阻止するという役目に就く。大学生という肩書きと、表向きはクレディ・ドーフィン銀行とSD6が名乗るの社員の肩書きを使いこなしてシドニーの人生は順調なはずであった。仕事一筋の父との仲たがいを除いては。
だが、大学院生となり文学の教師を目指しすシドニーに再び人生の転機が訪れる。恋人からのプロポーズ! 人生を寄り添う相手だからこそ、秘密は持ちたくない、そう願うシドニーは自分のもう一つの顔をデヴィッドに告白する。けれど、それは不幸の引き金となってしまう。デビッドはSD6によって抹殺される。秘密を民間人に漏らしたシドニーもまた命が狙われることに。その彼女を救ったのは、父親のジャックだった。貿易関係の仕事をしていると聞かされていた父の本当の仕事、それはCIAのエージェントだったのだ。そして、SD6こそが国際的な犯罪組織集団だと明かされた。シドニーは父と同じくCIAのエージェントとして、SD6撲滅のために二重スパイとなることを誓う。
「恋人の死は吹っ切った。また以前のように働ける」とSD6の支部長スローンの前に現れたシドニーを彼は受け入れる。シドニーの上司は彼女の父親ジャック。こうして、CIA側のシドニーの連絡係マイケル・ヴォーンと組んでSD6、さらにその上層部として世界に暗躍するアライアンスを全滅させるための戦いが始まった。
一言で言えば、スパイ・アクションものである。けれど、シドニーという女性が主人公であり、内面的な部分も描かれており、アクションものとしてのスリルや複雑なストーリーだけでなく、楽しむことが出来る。ヒロインだという利点を生かしての変装シーンはこの番組の見せ場の一つになっているということだが、まさにその通り! 毎回違うシドニーの変装ぶりは観ているファンを充分に楽しませてくれる。お色気シーンたっぷりの時もあるけれど、シドニーを演じるジェニファー・ガーナーは全く嫌味がない。少なくとも私にとっては。むしろ魅力的でさえあるのだから、不思議だ。もちろん出来るわけがないとわかっているけど、自分もやってみたくなる。その気持ちを堪能させてくれる変装シーンなのだ。
そして、スパイ・アクションものとしての楽しさも満喫できる。第2シーズンの放送が日本でも終了して謎は深まるばかりだが、複雑に絡み合った糸のようなこのストーリーをどう展開させるのか、次のシーズンへの期待は高まるばかり。早く日本でも放送して欲しいもの。
また、最近の海外ドラマではよくある豪華なゲスト! この点でも第1シーズンは映画ファンを楽しませてくれた。私にとっては「ナイスサーティーズ」のケン・オリンがプロデューサーであり、その妻でもあり女優のパトリシア・ウェッテインングの出演も嬉しかったのだが、引き続きのシーズンではどんな大物俳優がゲスト出演しているのか気になるところでもある。
それから、シドニーとマイケル! この二人の関係はどうなったのか、絶対気になるよね。あの第2シーズンのラストでは。また、ジャックとイリーナとスローン、この3人もどういう手に出るのか、ウィルは、ディクソンは、マーシャルはどうなったのか、気になることばかり。早く日本でも放送してもらいたいという願いはファンの共通の思いだと思うのですが……。(2006/03/21)
追記:このドラマは第5シーズンで完了し、日本でもAXNで全部放送されました。どのシーズンも楽しかったので、詳細の紹介をしたいところです(後日になりますが)。シドニーには次々と困難や苦悩が訪れ、また、彼女の仲間たちもさまざまなことに巻き込まれていきます。痛そうなシーンも数々ありますが(スパイものなので)、いろんな映画スターたちがゲストで出演もするので、とても楽しめます。是非診てもらいたい1本です。(2019/07/21)
出演者とキャストについて
ジェニファー・ガーナー(シドニー・ブリストウ役)
ヴィクター・ガーバー(ジャック・ブリストウ役)
マイケル・ヴァーダン(マイケル・ヴォーン役)
レナ・オリン(イリーナ・デレフコ役)
ロン・リフキン(アーヴィン・スローン役)
カール・ランブリー(ディクソン役)
ブラドッリー・クーパー (ウィル・ティッピン役)
メリン・ダンジー(フランシー役)
ケヴィン・ワイズマン(マーシャル役)
デビッド・アンダース(ミスター・サーク役)