拳銃無宿
Wanted,Dead or Alive 1958~1961年 アメリカ
このドラマについて
長年、観たいと思っていたドラマ。ビデオが発売されると新聞で知ったときは買おうかと思ったくらいだが、今回テレビで観られることとなった。1958年のこの作品は当初はモノクロだったが、今回の放送ではカラー! でも、音声は当時のままということで、吹き替えも当時のままのもの。今でこそ、少なくなったが、30分の西部劇で94エピソードの製作されたようだ。日本での最初の放送は翌59年らしい。
主役のジョシュ・ランドルには、まだスターの座を確立する前のスティーブ・マックイーン。若い、若い、若い! 私が知っている彼のどの作品よりも若いのだ(当たり前だが)。もちろん、彼独特のブルーの瞳でやんちゃ坊主のような表情はここでも拝見できる。無駄のないスレンダーな容姿でアウトローを演じる彼は、まさにはまり役。お洒落なスーツ姿も拝めるあたりはファンには嬉しいところかも。
30分の番組である。1時間のドラマに慣れた我々が観ると、ちょっとご都合主義的な感じはするが、そこはあえて追求はしないこと。出演者が少ないこのドラマはひたすら、マックイーンを堪能し、ゲストを楽しみにすることに尽きます。若かりし頃のマイケル・ランドンやジェームズ・コバーンなども登場します。(2002/05/10)
追記:今回の更新では、全エピソードを紹介できていないのでこの部分は割愛しました。(2019/07/23)
出演者について
スティーブ・マックイーン(ジョシュ・ランドール役)
Steve McQueen。1930年3月24日~1980年11月7日。このドラマで人気を得た彼は映画「荒野の七人」のあたり役でスターへと。そして、次々にヒット作を飛ばしていくことになる。映画デビューは56年の「傷だらけの栄光}(ポール・ニューマン主演)。マックイーンというと「ゲッタウェイ」を思い浮かべる人が多いかもしれないが、私は「大脱走」が好き。オールスターキャストという有名俳優がぞろぞろ出ている中で、とても強烈な印象を残していると思う。
「ゲッタウェイ」は主演だから彼が目立つのは当然だし、共演のアリとのロマンスも手伝ってか、私たちの心に残る作品だろう。これをリメイクすると聞いたときはちょっと驚いた。脚本は同じウォルター・ヒルが書くということだったが、主役二人はどう考えてもスティーブ、アリ以外に思い浮かばない。結局、出来た作品を観てやっぱり、という感じだった。このドク役は、スティーブ・マックイーンの役だったのだ、と実感した映画になってしまった。
同じ意味で言ったら、大ヒットした「ボディガード」、短髪のケビン・コスナーがかっこよかったが、この役は最初はマックイーンのために書かれたものだということだ。聞いて妙に納得した。彼が演じたら、どうだったろうか? 守らねばならない女性への熱い思いを胸に秘めたままボディガードという職務を全うする男。まさしくスティーブのための役ではないのか? あー、惜しい。この役のスティーブを観て見たかった。
海兵隊出身のスティーブは荒っぽい印象もあるが、不良少年の面影を残したその雰囲気は、まるでやんちゃ坊主がそのまま大人になったよう。クールな青い澄んだ瞳も非常に印象的だ。私が彼にお熱になってしまったのも、その青い目のせいかもしれない。それにクラッときたのかどうかはしらないが、彼は3回結婚している。「ゲッタウェイ」で共演したアリ・マックグローが妻として有名だが、その前に女優のネリー・アダムスと、アリと離婚した後にはバーバラ・ミンティと再婚し、スティーブの最期の時まで共に過ごした。
スティーブは1980年に50歳という若さで肺がんで亡くなっている。
追記:スティーブはこの中で紹介していますが、本当はスターコーナーのStarlight cafeの中で紹介したいところ。スターコーナーは、今後注目したい、という観点で映画やドラマを観たときにチェックした俳優、または自分の青春時代と被る好きな俳優を取り上げています。そういう意味では、あまり昔の俳優を入れていませんが、スターを紹介するコーナーとして今後はどんどん取り上げていきたいのが本音。時間が追い付いてません💦(2019/07/23)