ボーイ・ミーツ・ワールド
Boy Meets World 1993-2000年 アメリカ
このドラマについて
マシューズ家の次男コーリーの成長を描くファミリー・ドラマ。マシューズ家は、父親のアランはスーパーの店長(後に転職してアウトドア商品を売る店の経営を始める)で母親のエイミーは専業主婦、兄のエリックに妹のモーガンとごくごく普通の中流家庭だ。ハンサムだが、中身はちょっと問題あり(?)の兄エリックと、おしゃまでしっかり者の妹モーガンにはさまれたコーリーは、まじめだけど、やはりどこかハズしているところがある。
幼馴染みで親友のショーンは、いい奴だが、トレーラーハウスに住んでいて(第5シーズンから、異母兄弟の出現で大学通学のために一人暮らしを始めることになった兄ジャック、そしてコーリーの兄エリックと共に同居生活を送ることになる。その後、本人自身が大学進学となり、コーリーと寮生活を送ることに)家庭内はあれこれと厄介ごとを抱えている。学校でも不良の問題児と注目されているのだ。
もう一人の幼馴染みで親友の女の子トパンガも頭はいいけど、ユニークな少女で、コーリーとは成長するにつれ、ホットな仲となって、いろいろ事件はあったものの、ついに恋人同士となった。
現在(2002年12月)の放送は、第6シーズンを迎え、小学生だったコーリーも大学生。トパンガとの結婚騒動や、ママの妊娠などもあって、これからどんな展開になるのか、気になるところ。
この手のドラマは、おそらくアメリカの得意とするテーマなのではないかといつも観ていて思う。これまで数多く日本でも放送されてきたファミリー・ドラマは、設定や内容は大差ないが、その都度その都度の時代背景を織り込んで作られる脚本と出演者の魅力がヒットの理由の一因と言えるのではないか。このドラマを観た時、本当にそう感じた。
と言うのも、今観ている私の立場は、コーリーの両親アランとエイミーの側。共感するのはコーリーやトパンガに対してではなく、アランとエイミーに対してだ。彼らが日々起こる事件や問題をいかにして解決していくのか、子供たちとどう接するのか、それが興味深い。
コーリーを演るベン・サベージは、「素晴らしき日々」のフレッド・サベージの弟。初めて観た時に似ているな、と思っていたけど、後で知って納得。この「素晴らしき日々」もファミリー・ドラマ。同じように中流家庭の次男で親友は男女一人ずついて、そのうちの女の子はガールフレンド。でも、家庭も学校生活もコーリーとは違う時代だと感じるはずだ。観てみればわかるけど、この2作品に時代の流れをすごく感じる。そのくらい、違っている。私はどちらかというと、「素晴らしき日」の方に共感を感じてしまうあたり、もうNHK教育で放送されている海外ドラマの主人公達についていくのは難しいのかなあ、なんてふうにも感じてしまったドラマだ。それでも、「ボーイ・ミーツ・ワールド」は、やっぱり楽しい。最終回まで毎週、6時45分までに夕飯を作り終えて、しっかり座って観るつもりです、ハイ。(2002年)
追記:DVDは輸入盤が購入できるようです。とてもよかったドラマなので、吹き替えの日本版を発売してほしいですね。(2019/8/30)
出演者とキャストについて
ベン・サベージ(コーリー・マシューズ役)
ライダー・ストロング (ショーン・ハンター役)
ウィリアム・ラス(コーリーのパパ、アラン・マシューズ役)
ベッツィー・ランドル(コーリーのママ、エイミー・マシューズ役)
ウィル・フレーデル(コーリーの兄、エリック・マシューズ役)
リンゼー・リッジウェイ[3rd-7th] (コーリーの妹、モーガン・マシューズ役)
リリー・ニックセイ[1st-2nd] (同上)
ウィリアム・ダニエルズ (ジョージ・フィーニー役)
ダニエル・フィッシェル(トパンガ・ローレンス役)