冒険野郎マクガイバー

MacGyver 1985~1992年 アメリカ

このドラマについて
 フェニックス財団に所属するマクガイバーは、上司のピーターの指示のもと、あらゆる難事件を解決していきます。とはいっても、銃や暴力が嫌いなマクガイバーは、どんな苦境に立たされ、命の危険が迫っても別の方法で乗り切ります。それは、彼の持つ科学の知識と知恵とアイディア。マクガイバーの前向きで明るいキャラクターと難しい事件を解決する奇想天外な技は毎回楽しみでした。
 また、どうやら引越し好き(あるいは扱う事件が身の危険や極秘のものもあるので、そのせいなのか?)のようで、シリーズ中、何度か引越しをしています。その度に登場する家が素敵です。


この番組を観た時は、最初からはまりました! 洋画劇場枠の中で放送され、1回に2話観ることが出来たのですが、その後、深夜枠で放送が続き、必死で録画したのを思い出します。はじめは主人公のリチャード・ディ−ン・アンダーソンに惹かれたというよりも、その内容の面白さでした。
事件を解決するときの予想もつかない方法! それは危機に立たされたとき、その状況やその場にあるもので脱出し、犯人を逮捕に結び付けていくというこれまでにない方法でした。

これは、「特攻野郎Aチーム」と同じ方法でもありますが、マクガイバーの場合は科学に基づいていることも多く、それを見ていて学校の理科の授業がこうであれば、マクガイバーが先生だったら、理科の授業も嫌いにならず、楽しく過ごせただろうと思ってしまうほど! 私たちの周りにあるものが場合によっては別の使い方をして役立てたり、また逆に危険なものになりうることを教えてくれます。この新鮮さには驚かされました。

そして、ドラマを観ていくうちに私はすっかりマクガイバーのファンになっていました。こんな人がいたら、といつも思うほど、彼にどっぷり。海外旅行中に町で偶然リチャードを見かけたという友人が、ファンに「マクガイバー!」と声をかけられても、にこにこと応対していたと教えてくれましたが、本人もきっといい人なんだよなーと思うとますます彼のファンに。本当に素敵な人ですね。

ドラマはピーターとの友情や、また古い友達のジャックとのやりとり(一緒に事件を解決することもあり)、そして宿敵となるマードックの登場など、長寿番組ならではの波乱もあります。それから、女性関係も……。私は実は全部は観ていないので観たい! 是非、再放送を期待します。この作品は大好きなので、おいおいもっとちゃんとした紹介ページにしていくつもりです。

追記:CS放送されたときも全部録画はしたけど、DVDが発売されたので買いました。
さらなる追記:ドラマの終了後、スペシャル版として1994年に作られた「冒険野郎マクガイバー/失われた大陸の秘宝」、「冒険野郎マクガイバー/核爆発へのカウントダウン」は日本でも放送されましたが、DVDは日本版はないようです。2016年には、リブート版として「マクガイバー」が作られて、日本でも放送となりました。舞台を現代に移し、内容も現代風にアレンジされたいますが、銃嫌いで科学の知識で悪と戦い、危機を乗り切るマクガイバーのスタイルは同様です。こちらのシリーズでは、ジャックがマックの用心棒的存在でフェニックス財団の一員としてレギュラー出演となっています。マックを演じるのは、「X-MEN」でアレックス(ハボック)を演じたルーカス・ティル。ジャックは「CSI:科学捜査班」でニックを演じたジョージ・イーズです。後日、こちらの作品もUPしたいと考えています。(2019/9/14)


出演者とキャストについて
リチャード・ディーン・アンダーソン(アンガス・マクガイバー役)
マクガイバーでは、アイスホッケーの見事な腕前も披露してくれるリチャード。彼自身、プロの選手を目指していたそう。ドラマの中ではコーチ役を引き受けたりもしています。彼はこの役がぴったり。「スターゲイトSG-1」(この作品ではプロデューサーも兼ねている)を観るまでは、どのドラマの役を観てもしっくりきませんでした。やはり、この作品は彼の代表作といえると思います。「冒険野郎マクガイバー」は、シリーズ終了後、好評だったためにTVムービーとして「失われた大陸の秘宝」、「核爆発へのカウントダウン」の二本作られています。日本ではWOWOWで放送されました。Starlight Cafeへ。
おもな出演作は、「オーディナリー・ヒーローズ」、「歪んだ壁の中の愛」、「パンドラ・クロック」、「タワーリング・ファイヤー」など。

ダナ・エルカー(ピーター・ソーントン役)
フェニックス財団の運営部長であり、マクガイバーの上司。ドラマの進行と共に親友でもあり、兄でもあり的存在になっていきます。この人はテレビでの活躍が多いようですが、とても印象的だったのは映画「スティング」。この中で重要な役を演じています。「冒険野郎マクガイバー」の中では、映画の「スティング」をパロったようなエピソードもあり、日本では「スティング作戦」というタイトルで放送されました。
出演作:数多くあり。「特攻野郎Aチーム」や「フォールガイ」、「ナイトライダー」、「ヒルストリートブルース」などにもゲスト出演したよう。

以下は時々出演のセミレギュラー

ブルース・マクギル(ジャック・ダルトン役)
マクガイバーの古くからの友人。たいていトラブルを持ち込む男。タクシーの運転手だったり、航空会社を経営していたり(途中、飛行機を失い倒産もする)。憎めない男だが、嘘つきでもある。なんだかんだとマクガイバーを頼ることもあり、一緒に事件解決をすることもしばしば。演じるブルースは数多くのテレビドラマに出演しているらしいが、日本ではなかなか観られない。先日、テレビ朝日で放送された海外ドラマ「荒野の七人」の第2シーズンにも出ていたらしいけど、日本では放送されなかったから残念!

マイケル・デス・バレス(マードック役)
英国出身。マードックは暗殺者であり、変装の名人。マクガイバーを宿敵のように思って、ドラマの中でも何度も対決しています。途中、爆発によって顔にやけどもおい、マクガイバー憎しと復讐の鬼に。演じるマイケル・デス・パレスもテレビではとても活躍している俳優のようです。

テリー・ハッチャー(ペニー・パーカー役)
ペニーはマクガイバーの妹的存在として時々登場しており、フェニックス財団の仕事を手伝うこともあり。演じるテリー・ハッチャーは、「スーパーマン」のその後の物語として作られたテレビシリーズ「クラーク&ロイス」のロイス役で有名。「マーフィー・ブラウン」や「となりのサインフェルド」にもゲスト出演しているよう。映画では「デッドフォール」でのスタローンの妹役が印象的でした。

メイエム・ビアリック(リサ・ウッドマン役)
メイエムは何と言っても「ブロッサム」で有名。このドラマも非常に面白いドラマでした。彼女自身の成長も観られたし。そのメイエムのブロッサムよりも小さい頃の姿が観られるのが「冒険野郎マクガイバー」。マクガイバーをちょっと困らせるおませな女の子といったリサ役も可愛かったですよ。

エリッサ・ダヴァロス(ニッキー・カーペンター役)
資料薄のため、今後の調査要です。録画したビデオをもう一度チェックしなければ。確か、マクガイバーと対立する立場にいるけど、何だかマクガイバーが気になる(本当は好きなのかも)なんて感じだったかと思います。

ジョン・アンダーソン(ハリー・ジャクソン役)
ハリーはマクガイバーの母方の祖父。マクガイバーは10歳のときに交通事故で両親を亡くしており、彼には兄弟もいないので、このおじいちゃんだけが身内ということで登場していたのです。マクガイバーの祖父だけあってハリーも識者である様子を伺わせます。彼はエピソードの中だけでなく、マクガイバーの少年時代の回想の中でも登場しています。演じるジョン・アンダーソンは芸歴の長い人らしく、出演作は多数あります。