24 TWENTY FOUR②
第1シーズン(2001~2002年)
「大統領候補の暗殺計画に隠された本当の狙いとは?」
大統領予備選挙の当日深夜。ロサンゼルスのデビッド・パーマー上院議員の事務所ではスタッフの意気込みあふれ活気に満ち溢れていた。しかし、アメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人が大統領になると噂されるパーマー上院議員の暗殺計画が進行中だとの情報が、テロ対策ユニット(CTU)のLA支局に入り、チーフのジャック・バウアーに呼び出しがかかる。上司から、CTU内部にこの暗殺計画に関わっている内通者がいる、と密かに告げられたジャックは暗殺計画阻止に乗りだす。一方で15歳のジャックの愛娘キンバリーが、行方不明になっていた。親友ジャネットとこっそり家を抜け出したまま、その行き先はわからなかったのだ。ジャネットの父親と捜しに出かけるジャックの妻テリー。娘の身を案じつつ、任務を遂行しなければならないジャックの長い1日の始まりとなる。
出演者データ
レスリー・ホープ(テリー・バウアー役)
カナダ出身。ジャックの妻テリーを演じるのは、レスリー・ホープ。彼女はこのテリー役で日本でもよく知られたかもしれない。私には、若い頃の作品「カンザス」(マット・ディロン主演)が印象深い女優でよく覚えていたのだが、この注目は嬉しかったけど、でも期待ハズレでもあった、というのが正直な気持ち。
テリーはジャックを深く愛しているが、以前の彼の特殊な任務がきっかけでぎくしゃくした中となってしまう。二人はかなり若い頃に結婚したようなので、ジャックの任務については承知の上でいたのではないか? 覚悟が足りないんじゃないか? と私には思えてしまう部分も多いのだが、案外これが一般的な反応なのだろうか?
しかもテリーはデザインの世界で成功し、会社も経営しているという設定らしいので、そうしたキャリアウーマンのシビアさが見受けられないのが残念。
エリシャ・カスバート(キンバリー・バウアー役)
カナダ出身。このキム役で人気に火がついたと言われうエリシャ。まだ若いので、この先に注目か? キムは私には理解不能の女の子。私とは全く違うし、困ったチャンだなあ、とも思う。母親のテリー同様に父親の仕事を全く理解していないような態度が気になる。それは母親のせいでもあるのかもしれないが、15歳という年齢を考えたら、もう少し理性ある態度で、そして父親の立場を考えることも出来るのではないか? と思ってしまうのだが、それは私がもうティーンではないせいか? 彼女を見ていると母親の子に対する姿勢は重要だと感じてしまう。
サラ・クラーク(ニーナ・マイヤーズ役)
ニーナはジャックの右腕として活躍するCTUのアシスタント・チーフ。その行動力も技術も知識も一流だ。その上、美人。ジャックとテリーが別居中のときは不倫の関係にあった。やっぱり、男は美人に弱い? ニーナ演じるサラもこの作品で日本でもよく知られる女優となったと思う。この番組で共演したザンダー・バークレーと結婚した。
デニス・ヘイスバート(デビッド・パーマー役)
パーマー上院議員を演じるデニスは、私にとっては「メジャーリーグ」のセラノ! そう、ブードゥー教を信仰するあの選手! でも、このパーマー役を見ているうちにすっかりパーマーが彼のはまり役になってしまった。彼はテレビだけではなく、映画でも「ネイビーシールズ」や「ミスター・ベースボール」や「ラブ・フィールド」、「ヒート」、「ため息つかせて」、「目撃」、「エデンより彼方に」など日本でも公開されている作品がたくさんあるが、今となってはヘイスバート=パーマーではないだろうか? パーマーは非常に理想主義者だ。とてもいい人だが、理想主義が彼を危機に陥れることになってしまう。Starlight Cafe へ。
カルロス・バーナード(トニー・アルメイダ役)
今回のこのシリーズで一番の出世頭はこの人! と私は思っている。第1シーズンではジャックと対立するシーンがあり、怪しい雰囲気もたっぷりだったのだが‥‥。個人的には好きなタイプだ。一本気で実直、技術も知識も持ち合わせている。海兵隊出身という設定らしいが、そのあたりを匂わせるような行動力もある。当然、ナンバー2の実力がある彼にとって、ジャックと別れた後に恋人同士となったニーナがアシスタントチーフなのが納得がいかない。二人の仲も気になる。演じるカルロスはこのトニー役でファンをすごく増やしたと思う。
ザンダー・バークレー(ジョージ・メイスン役)
CTUロス支局長のメイスンを演じるバークレーは芸歴は非常に長い人のようである。映画にもあちこちと脇役で登場しているようだ。メイスンはその立場上、仕方がないのかもれないが、捜査を逸脱するジャックをあまりよく思っていない。実績を出す彼をはずすことは出来ないが、違法捜査や単独行動を勝手に行うジャックに対して厳しく接する。ジャックの味方か敵か、見ているほうも気になるのだが、第2シーズンでは、災難が降りかかり、チラリと私生活ものぞかせるが‥‥。
ポール・シュルツ(ライアン・シャペル役)
ポールが演じるシャペルはCTUの本部からやってきて威張りちらす。保身と出世が大事とも取れるその態度は、ありがちな大企業の上司さながら。部下に嫌われ、恐れられている。彼もまたのちに信じられないような出来事に巻き込まれ‥‥。
ペニー・ジョンソン・ジェラルド(シェリー・パーマー役)
パーマー上院議員夫人を演じるペニーも様々な作品に出ているようだが、日本では「ER 緊急救命室」や「スタートレック/ディープスペースナイン」などで記憶に残っている人もいるのでは? 私は気がつかなかったので、この作品で観たシェリー・パーマー役はまさにはまり役! と感じている。賢夫人を演じているのか、それとも本当にデビッドのよき妻なのか、観ている方にはどちらとも判断はつかない。そして、夫を大統領にするための努力は厭わず、彼のその能力を信じている反面、時に見せる女の強かさ、権力の座へのむき出しな野望は夫自身を愛しているのか疑問を抱かせる。彼女の駆け引きは政治の裏舞台をみせると同時に女の意地と欲をあからさまにみせて、好き嫌いの分かれるキャラクターと言えそう。私は非常によい面も悪い面も人間味溢れる人物に描かれていて好きなキャラクターの一人。
ジュード・チコレッラ(マイク・ノヴィック役)
マイクはパーマー上院議員の選挙参謀ともいうべき人物。友であり、助言者、相談役でもある。政界を知り尽くした男として重要なキャラクターに描かれている。この人を敵に回すのはジャック同様、恐ろしそうだ。演じるジュードは日本でも人気の高い「ショーシャンクの空に」やアル・パチーノ主演の「摩天楼を夢みて」(個人的には好きな作品だ。作品自体は地味だが、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス、アラン・アーキン、ケヴィン・スペーシーなど個性的な俳優が出演している)、モーガン・フリーマン主演の「ハイ・クライムズ」、ベン・アフレック主演の「デアデビル」、トム・ハンクス主演の「ターミナル」、ブルース・ウィリス主演の「シン・シティ」などの映画にも出演。残念ながら、私は気がつかなかったので、もう一度チェックしてみたい。
グレン・モーシャワー(アーロン・ピアース役)
グレンの演じるアーロンは大統領を警護すシークレット・サービスである。パーマーを尊敬しているのは観ていてよくわかる。この人のために自分の命を盾にすることに何の迷いもない。国家に、大統領に、そして自分自身に忠実で誠実な男である。この男になら、自分の命を預けられる、そう思える警護官だ。
注目ゲスト
友情出演と言われているこの二人。キーファーとは過去に映画で共演している。今回の「24」では、映画ファンにとってはどこでどんな役で二人が登場するのか、ドキドキしながら見たと言う人も多いのではないか。
デニス・ホッパー(ビクター・ドレーゼン役)
非常に個性的な俳優で好みが分かれるタイプではないかと思う。ジェイムズ・ディーンの親友として有名なデニスは映画の出演作も多数ある。私も何本かは観ているが、好きなのは「イージー・ライダー」、「インディアン・ランナー」、キーファーとの共演の「フラッシュバック」。この番組でのビクター・ドレーゼン役はジャックの敵役。出番は少ないが、ジャックとの一騎打ちのシーンはさすがに見せる。
ルー・ダイアモンド・フィリップス(マーク・デサルボ役)
私にとっては「ラ・バンバ」のリッチー・ヴァレンス役が強烈だったルー。何度もキーファーと共演している彼は私生活でも彼と友達とも言われている。「ヤングガン」、「レネゲイズ」、「ヒッチャー95」などの共演作があるが、特に「レネゲイズ」がお気に入りの私はこの映画同様にちょとだけ、キーファーとのコンビとして登場してくれることを期待していたのだが、残念ながら別のキャラクターです。
③第2シーズン(2002~2003年)へ
④第3シーズン(2003~2004年)へ
⑤第4シーズン(2005年)へ
⑥第5シーズン(2006年)へ
⑦第6シーズン(2007年)へ
⑧リデンプション(2008年)へ
⑨第7シーズン(2009年)へ
⑩ファイナルシーズン(2010年)へ
⑪リブ・アナザー・デイ(2014年)へ
追記:現在も引き続き、このサイトでは1、2、3、5シーズンのみの紹介になっています。他のシリーズも見ていますが更新が間に合っていません。あしからず。(2019/11/19)
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