レオナルド・ディカプリオ
Leonardo DiCaprio
ティーンの頃から芸能界にいた彼も子役組と言えるかも、と思う。初めて観た「ボーイズ・ライフ」、そして「ギルバート・グレイプ」では幼さがまだ残る少年だった。「ボーイズ・ライフ」で共演したロバート・デ・ニーロの評価は、将来有望と高かったし、「ギルバート・グレイプ」での演技も周囲から絶賛された。特別ハンサムというわけでもないけど、光るもののある印象的な少年だった。
それは、大人になったあとも、そして今も変わらないことを彼は証明して見せたと思う。今年(2016年)はついにアカデミー賞最優秀男優賞を「レヴェナント:蘇えりし者」で受賞した。私はこの作品同様にここ数年の作品は未見のものが多いけど、彼の受賞はちょっと遅かったんじゃないかとやはり思う。遅かりしながらも、先日やっと「ディパーテッド」(この手の作品はラストが予想できるだけに辛すぎてなかなか観ることが出来ない。そして予想通りのラストだった)を観たが、彼はこの作品で受賞してもよかった、と感じてしまった。マット・デイモンもよかったのだが、レオの緊張感あふれるビリー役はまさに張り詰めた糸が切れそうな、そんな印象を終始醸し出していた。同年の「ブラッド・ダイヤモンド」でアカデミー賞にノミネートされているが、私はやはり「ディパーテッド」の方が素晴らしいと思うのは、好みの問題? 「ブラッド・ダイヤモンド」は監督が好きなエドワード・ズウィックだっただけに期待すぎていたかも、ですが。
総じて彼は、一途でロマンティックな男性よりも苦悩する男を演じるとダントツに光るというのが、私の見解ですが、いかがだろうか? 子供時代から観ている私にはレオも40歳過ぎたとはちょっと信じがたいが、今度は普通の父親役なんていうのも観てみたいなあ、とふと思ってしまったのだった。(2016/06/06)
映画代表作品:「ギルバート・グレイプ」(1993年)、「ロミオ&ジュリエット」(1996年)、「タイタニック」(1997年)、「ディパーテッド」(2006年)、「J・エドガー」(2011年)、「レヴェナント:蘇えりし者」(2015年)
管理人おすすめ:「太陽と月に背いて」(1995年)、「仮面の男」(1998年)、「ディパーテッド」(2006年)、「J・エドガー」(2011年)
紹介作品:「仮面の男」(1998年)