ダーモット・マローニー

Dermot Mulroney

映画デビューは「ヤングガン」ということだが、私が最初に非常に印象的だと思った作品は、それほど出番も無い「ロングタイム・コンパニオン」。「ヤングガン」は劇場で観ていたが、主役のエミリオ・エステベスキーファー・サザーランドに気を取られていたせいか、全く印象に残っていない。こちらの役では役柄上ではあるのだろうが、ちょっと小汚い姿でもあったので今見ても一見、彼だとはわからないかもしれない。
ゲイ映画の「ロングタイム~」では、キャンベル・スコット演じる主人公の友人役を演じ、エイズで死亡するという当時ではかなりショッキングな役だった。途中で死亡するので出番は少ないが、当然のことながら主人公の人生に深く残る人物であると同時に観客にもさわやかな好青年といった印象を残した。
以後、当時の有名俳優、その頃には無名でも今はスターとなった様々な俳優女優達との共演作品が並ぶが、超大作や大ヒット作とは何故か縁が無い。個人的には好きな俳優なのだが、もしかして役に恵まれていない? 2000年以降の作品は私は未見のものが多いので、早いところレンタルして見たいなあと思っているのだが……。2010年以降、話題作への出演が続いているように思う。ファンの一人としては日本での劇場公開が続いているのは嬉しい。
当サイトで感想をUPしている「ラスト・パラダイス」では、作品自体は期待ほどではなく、やはり年齢的に無理があるように見えた。30歳で18歳役は、どうみてもね。これまでの彼の作品からみても、やや反抗的なリーダー的存在の若者役というのは、彼らしい感じもして無難にこの役をこなしているようにも見えたり…。ところでこの作品に「熱い砂浜の戦士たち」というサブタイトルがついていたとは知らなかった。(2010/03/31)

追記:彼も今はいい歳となり、父親役等を演じているよう。白髪になった髪も素敵! ドラマ出演も続いているようなので見たいところ。当サイトで紹介中のスターたちは、かなり以前の投稿なので、マローニー含め、近年の作品だけでなく、今になるとかつての作品をまた見返したいという気持ちも多々あり、前述の公開当初、話題になった「ロングタイム・コンパニオン」もそのひとつ。老後にそんな楽しみもいいかなあ、と考える今日このごろです。(2024/8/21)


おもな作品(映画):「ステイ・トゥゲザー/青春の絆」(1989年)、「ロングタイム・コンパニオン」(1990年)、「アメリカンレガシー」(1992年)、「アサシン」(1993年)、「愛と呼ばれるもの」(1993年)、「コピーキャット」(1995年)、「ベスト・フレンズ・ウェディング」(1997年)、「ゲット・ア・チャンス!」(2000年)、「アバウト・シュミット」(2002年)、「ゾディアック」(2006年)
おもな作品(ドラマ):「New Girl ~ダサかわ女子と三銃士」、「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」、「シェイムレス6 俺たちに恥はない」などにゲスト出演。「ピュア・ジーニアス ハイテク医療の革命児」(2016~2017)
管理人おすすめ:「ステイ・トゥゲザー/青春の絆」(1989年)、「ロングタイム・コンパニオン」(1990年)、「アサシン」(1993年)
紹介作品:「ラスト・パラダイス/熱い砂浜の戦士たち」(1991年)、「トリガー・エフェクト」(1996年)
チェック作品:「ゲット・ア・チャンス!」(2000年)、「イノセント・ガーデン」、「スティーブ・ジョブズ」(2013年)、「THE GREY 凍える太陽」(2012年)、「ダーティ・グランパ」(2016年)「恋するプリテンダー」(2023年)。「ゲット・ア・チャンス!」はポール・ニューマン、「イノセント・ガーデン」、「スティーブ・ジョブズ」はそれぞれニコール・キッドマン、アシュトン・カッチャー、「THE GREY 凍える太陽」ではリーアム・ニーソン、「ダーティ・グランパ」はロバート・デニーロと共演、と主役たちも大物揃いと言えるので観たい作品ですね。「恋するプリテンダー」は面白そう、てことで。ヒロインの相手役はグレン・パウエル(「トップガン マーヴェリック」)なので注目!

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