デヴィッド・モース

David Morse

映画デビューは80年の「サンフランシスコ物語」だが、注目されだしたのは90年の「逃亡者」。ミッッキー・ローク主演で、アンソニー・ホプキンス、ミミ・ロジャース共演で、ケリー・リンチ、リンゼイ・クローズなども出演していた。その後、活躍の場をテレビから映画界に移し、貴重な脇役としてその存在感をアピールしている。

私が彼のファンになったのは、91年のショーン・ペン初監督作品「インディアン・ランナー」(リンクは一言感想コーナー内です)。デヴィッドは主演の警察官の兄役、弟役にはヴィゴー・モーテンセンだった。内容もさることならが、デヴィッドにクラリときた私は、以来、密かに彼を応援しつづけてきたのだ。当サイトで紹介している「交渉人」では、やたらと武力行使したがる血の気の多い隊長という役で「インディアン・ランナー」で演じた警官役とは随分違うが、脇役だと言うのにとにかく目立つ(体が大きいというせいだけじゃなく)彼は今後も十分に期待大の俳優なのだと実感した作品でもあった。寡黙な男の役が多いように思うが(全作品を観ているわけではないので、あくまでも印象が大きいか?)、主役もやるし、脇役をやってもそれではまる。やはり貴重な俳優といえるのではないだろうか。

2012年9月8日にはNHK制作のドラマ「負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田 茂~ 」が全5話で放送されるが、マッカーサー役。吉田茂役は渡辺謙。この二人の共演が日本のテレビドラマで観られるとは、何だか嬉しい気持ちだ。(2012/09/07)

追記:近年、お見かけすることが減ったような気がしますが、劇場に足を運んでいないせいでしょうか? それともやはりネット配信作品が多くなったせいでしょうか? ということでIMDbで調べたところ、今年3月に「カブリーニ」という作品が日本でも公開されていたようです。デヴィッドがどんな役なのかは不明ですが、19世紀にニューヨークにやってきた修道女フランチェスカ・カブリーニの話ということで主演はクリスティアーナ・デッルアンナ、共演にジョン・リスゴー。アメリカ合衆国で初めて聖列された聖女の物語。当サイトでも取り上げたい作品と言えそうです。(2024/08/29)


おもな作品(映画):「インディアン・ランナー」(1991年)、「クロッシング・ガード」(1995年)、「ザ・ロック」(1996年)、「交渉人」(1998年)、「グリーンマイル」(1999年)、「プルーフ・オブ・ライフ」、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000年)、「アトランティスのこころ」(2001年)、「ダウン・イン・ザ・バレー」(2005年)、「パッセンジャーズ」(2008年)

管理人おすすめ:「インディアン・ランナー」(1991年)、「クロッシング・ガード」(1995年)、「ザ・ロック」(1996年)

紹介作品:「交渉人」(1998年)、「プルーフ・オブ・ライフ」(2000年)

チェック作品:「コンカッション」(2015年)、「カブリーニ」(2024年)

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