ジョン・マルコビッチ

John Malkovich

大学在学中に演技を始め、1976年からゲイリー・シニーズが主宰するステッペン・ウルフ劇団に参加し、舞台デビュー。映画デビューは1984年の「プレイス・イン・ザ・ハート」。この作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、以来、演技派俳優として注目集めています。

マルコビッチは長いこと私の好きな俳優の一人。正統派二枚目ではないが、実に上手い俳優だなあ、と毎度毎度、驚かされているのです。ひ弱な男、極悪人、奇人変人と様々な役柄になりきる彼の作品の中で私のお気に入りは、当サイトでも紹介している「仮面の男」。

映画も原作も大好きなこの作品。そのキャラクターも演じる俳優も4人が4人とも、それぞれの個性を持ち、キャリアも持っている俳優。役どころによって役の人物だけでなく自分自身をもうまく表現してしまう、そんな俳優達の中で好きな誰か一人を選ぶのは難しいのだが、あえて選ぶのなら、やはりジョン・マルコビッチ。

友人に「二枚目好き」と言われる私が、二枚目のジョエレミー・アイアンズやガブリエル・バーンを選ばなかったのは、マルコビッチが以前から好きだったからという理由もあるけれが、原作を読んでアトスのファンだった私のイメージに意外にもピッタリだったのがその理由。かなりの個性派俳優であるマルコビッチのアトス役は、キャスティングとしては少し意外な感じがしますが、ところがふたを開けてみたら、ドンピシャリ。私のイメージにはまったのわけです。

さすがは演技派。どんな役でもこなすなあ、とさらに彼のファンになってしまったわけで…。今夏、日本で公開される「トランスフォーマー ダークサイドムーン」ではどんな彼が見られるのか、楽しみ!(2011/07/29)

追記:「仮面の男」は主演のレオナルド・ディカプリオが演じるルイ14のお話で、いわゆる「三銃士」のストーリーではないのですが、キーファー・サザーランドの紹介でも彼の演じたアトスが大好きで、この役に合っていた、と書いたように、あのアトスが更に年をとったのが、「仮面の男」のアトス。私の印象ではアトス役にふたりとも合っている感じではないのに、演じた姿を観るとまるで彼のための役のよう!と思えてくるのは、こっちの気持ちが入りすぎているせいかなあ、と勝手な妄想でした。(2024/10/16)


映画代表作品:「プレイス・イン・ザ・ハート」(1984年)、「キリング・フィールド」(1984年)、「ガラスの動物園」(1987年)、「シェルタリング・スカイ」(1990年)、「二十日鼠と人間」(1992年)、「ザ・シークレット・サービス」(1993年)、「ジキル&ハイド」(1996年)、「マルコヴィッチの穴」(1999年)、「クリムト」(2006年)、「JUNO/ジュノ」(2007年 製作)、「バーン・アフター・リーディング」(2008年)、「RED/レッド」(2010年)

ドラマ代表作品:「レ・ミゼラブル」(2000年 TVM)「クロスボーン/黒ひげの野望」(2014年 TV)、「アガサ・クリスティー ABC殺人事件」(2018年 TV)

管理人おすすめ:「プレイス・イン・ザ・ハート」(1984年)、「二十日鼠と人間」(1992年)、「ザ・シークレット・サービス」(1993年)、「RED/レッド」(2010年)

紹介作品:「生きてこそ」(1993年)、「仮面の男」(1998年)、「ジャンヌ・ダルク」(1999年)

チェック作品:「ニュールック」(2024年)。Apple TV+で配信との海外ドラマ。この作品はパリが舞台のファッション界の話らしい。ディオール役にベン・メンデルスゾーン、シャネル役にジュリエット・ビノシュ、マルコビッチはルシアン・カミーユ・ルロン役、って誰?と思い、調べたところ、1920年代~40年代にかけてフランスで活躍したクチュリエとのこと。出演者の豪華さもそうですが、ファッション界の人気クチュリエを演じるマルコビッチ、これはまた要チェックじゃないですか! 観たい。(2024/10/16)

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