2017年12月公開のチェック映画

ルージュの手紙(SAGE FEMME/THE MIDWIFE) 2017年 フランス作品
日本公開2017年12月9日

今月は年末年始のお休みが控えているせいか、大作も公開するし、興味深い作品も多く、どれも観たいのが本音。その点では邦画もチェックかなあ、と思う作品はあるのだが、やはりここでは外国作品をピックアップしたい。

大作の中ではスターウォーズ世代でもある管理人は、やはり15日公開の「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は気になるのだが、前作でのショッキングな出来事に足を運ぶ元気がない。次なる展開は気になるのだが…………。

俳優好みで選べば、8日公開の「オリエント急行殺人事件」と22日公開の「カンフー・ヨガ」。またまたのケネス・ブラナーとジャッキー・チェンはある意味安心して観られるので楽しめそう。

歴史がらみでチェックすると2日公開の「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」は全編プラハロケという豪華さ! 8日公開の「否定と肯定」は舞台は現代だけれど、ホロコーストの真偽を巡る法廷争いに巻き込まれた女性歴史学者の回顧録を映画化した作品。このヒロインを私の好きなレイチェル・ワイズが演じている。脇役もいいし、見応えがありそう。

そのホロコーストに関連してユダヤ人を救った女性を描いた15日公開の「ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~」。これも非常に気になる。ヒロインを演じるのはジェシカ・チャステイン。日本では10月にも主演映画「女神の見えざる手」がロードーショー公開したばかり。次々と日本でも連続して彼女の出演作の公開が続いているので、ここはやはりチェックしておくべき女優かも。もちろん、強い信念を持った女性の生き様を描いた今回の作品も気になる。

戦争という舞台での作品でもう一つ気になっているのは、16日公開のノルウェー作品「ヒトラーに屈しなかった国王」。ドイツの侵攻により降伏か抵抗かの選択に迫られた国王の決断を描く作品。このところ、近年の流れなのか、第二次大戦を舞台にした作品が続いているような……。

そのあたりを離れた作品選びとなると、9日公開の「女の一生」。有名な文豪モーパッサンの作品の映画化だ。私も10代の頃、この本は読んだ。若すぎてジャンヌに共感できなかったが、再読はしていないこの作品、今回の映画化で観たらどんな思いになるだろうか。

他に個人的な気持ちでちょっと観てみたいのは、22日公開の「フラットライナーズ」。これは1990年に公開したキーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ共演の作品のリメイク版。正確にはリメイクとは言わない? なんと90年版で臨死体験をした医学生だったキーファーはこの新作で教授役で出演しているというから、年月がたって再びの、って感じ? ま、出番はきっとちょっとなんだろうけど。

と、前置きが長かったところで、結局今月のピックアップは、フランス映画の「ルージュの手紙」。カトリーヌ・ドヌーヴ演じる突然家を出て行ってしまった継母が、また突然現れてカトリーヌ・フロ演じる娘の生活を乱す話らしい。自由な母ときまじめな娘。しかも義理の母娘。実の親子だっていろいろなのに、義理じゃ、どうなる? やはり気になるでしょ?! これはまさにすべての女性に観て欲しい作品かも?と(ちょっとおおげさ?)気になっているのであった(年は取ってもやはり美し~いカトリーヌ・ドヌーヴ。そこも見所)。(2017/12/11)

感想はこちら(2021/04/29)