2012年6月公開のチェック映画
星の旅人たち(The Way) 2010年アメリカ・スペイン作品
日本公開2012年6月2日
アメリカ、スペイン製作のこの映画、監督はエミリオ・エステヴェス。今回は製作、原案、脚本も兼ね、そして出演も! 主演はエミリオの父親であるマーチン・シーン。
アメリカ人眼科医トムを演じる。その彼の元に届いた一人息子ダニエルの事故死の知らせ。この息子を演じるのがエミリオだ。ダニエルは聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅(巡礼、というとパウロ・コエーリョの「アルケミスト」を思い出す。「星の巡礼」というタイトルでも出版されているが、こちらも素晴らしい本!)に出る矢先だったという。トムは今は亡き息子の達成させようとした巡礼の旅を代わりに果たそうと決意し、旅に出る。そこで出会う人々とのふれあいを描くロードムービーでもあるようだ。
老いた父が自分より先に死んだ息子が歩くはずだった道を辿って、気づき、発見するものは何であろうか? 共に旅することになる3人には、デボラ・カーラ・アンガー、ジェームズ・ネスビット、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン。国際色豊かなキャストで綴られた作品と言えそうだ。
女性の生き方を中心に、と思ってはいるこのサイトではあるが、女性が主人公でないこの作品に目が行くのは、内容だけでなく実は私がブラット・パックファンだからで、その一員のエミリオだからこそ。彼の監督作品は初期の物しか観ていないのだが、今回は公式サイトでのインタビュー記事等を読んでますますこの作品が観たいな~と。
ちょっとふっくらしすぎかな、と心配になる写真のエミリオだが、次回作は監督・主演での映画らしく、やっぱり気になる。観たい! ブラット・パックファンの私にとっては、彼らが現役で頑張ってくれていることはいつも励みになるものだ。
とりあえず、この作品での他のチェックは、一応サイトの紹介でも掲げているので、デボラ・カーラ・アンガー。カナダ出身の彼女、地味ながら多くの作品に出演し、1996年の「クラッシュ」(デヴィッド・クローネンバーグ監督、ジェームズ・スペイダー出演のカナダ映画)で注目されたということ。このサイトでは「太陽の雫」(イシュトヴァン・サボー監督、レイフ・ファインズ主演)を紹介。(2012/06/06)