スターゲイトSG-1②
Stargate SG1 出演者とキャストについて
ジャック・オニール大佐はこんな人(声:有本欽也)
アメリカ合衆国空軍大佐。映画版の方での任務終了後、一度退役している。根っからの軍人でその腕も能力も高い評価を得ているが、それだけに理屈や理論は苦手のようで、カーターやジャクソンが専門的な話を始めると頭が痛いといったふう。でも、第一線の現場では存分に彼の能力を発揮し、リーダーとしての冷静な判断力、軍人としての機敏な行動力を示し、責任感ある上司として部下達を導く。こんな上司なら、部下になりたい。
★家族とその人生
オニールの家族は彼の最初のスターゲイト任務の直前に息子チャーリーの自宅での銃の暴発による事故死で崩壊したと言っていい。愛する一人息子を自分の銃により亡くし打ちひしがれた彼は妻のサラとの関係も修復できないほどの溝が出来てしまい離婚しているようだ。息子の死の痛手から立ち直れずにいた彼の目の前に現れたのが純粋な心をもつスカーラ。その存在に救われる彼であったが、姉のシャーレと共にアポフィスに誘拐され、その息子の宿主にされてしまう。オニールの任務遂行にはスカーラを救う思いも託されていた。彼自身は第1シーズンのエピソードの中で(演じたアンダーソン自身も好きだと言う「エネルギー・クローン」)チャーリーの死の苦しみから開放される。このエピソードは私も特にお気に入り。
オニールの自宅は時々出てくる。天文と自然を愛する彼らしい雰囲気の家であったが、最初に登場した自宅と第3シーズンで登場した自宅が違うような気がするのは、私の勘違いか?(引っ越したのか?)いずれ確認したい。
演じているのは、リチャード・ディーン・アンダーソン
彼は「冒険野郎マクガイバー」が当たり役。この役を長く続けてきたし、見ているファンも彼とマックとが同一人物であるかのような錯覚をするくらい、はまっていた。だが、「スターゲイトSG-1」を観たら、オニールもまた非常にいい(ファンのひいきめもあるが……)。このドラマの終了が決まってしまって残念。おそらく、一番早いチャンネルでも日本の放送は第4シーズンが放送中なのだろうから、最終回まではまだまだ時間があるとは言え、やっぱり寂しい。映画も製作されるらしいので、こちらは是非劇場に足を運びたいものだ。
Starlight Cafe へ。
サマンサ・カーター大尉はこんな人(声:鈴木弘子)
アメリカ合衆国空軍大尉。途中、第3シーズンで少佐に昇格。物理学者でもあり、量子力学が専門。医学にも知識がある。スターゲイト計画初期からのメンバーであるが、実際の任務に参加するのは、このSGチーム発足の段階から。学者出身だが、頭でっかちではなく、軍人としての腕も上級。美人で聡明で力強いスーパーウーマンと言えそう。宇宙飛行士になるのが子供の頃の夢ということが、ドラマ進行途中で明かされているが、SGチームに加わったことである意味、実現したと言えるのかも。
★家族とその人生
独身のカーターだが、以前は同じ軍人の婚約者(「ボーイ・ミーツ・ワールド」でコーリーの父親役をやっているウィリアム・ラスが演じた)がいた。その婚約は自分から破棄。後に、彼と職務上の立場から対決することに。現在は、密かにオニールに思いを寄せている様子が伺える。だが、その思いは決して表に現れることなく、常に冷静。そこがまた私の心に響く女性! 今後の展開が楽しみ。ほとんど女性らしい服装の時がない(ドラマの性質上、仕方ないが、それにしてもスカート姿は軍服の時だけ)が、たまにはフェミニンな洋服でオニールをドキッとさせては? なんて考えてしまったりする。
家族は父親ジェイコブと兄のマイケル家族が存命のよう。尤も、軍人であり、ハモンド将軍の友人でもあった父親はガンに冒されて余命幾ばくもない時に、娘の説得のより自らの意志で地球と同盟関係を結んでいる種族トクラの重要人物で死にかけているセルマクの宿主なることを決め、今は地球にはいないのだが。カーターの自宅は第5シーズンで登場。平屋の一戸建てで地下室があり、平均的なアメリカの家といった感じ。もっとこざっぱりしている部屋を想像していたので、少し意外だった。
演じているのは、アマンダ・タッピング
英国出身。テレビなどで活躍していたようだが、このカーター役で一躍有名になったはず。まさにはまり役ですね! カーターは仕事柄か独身ですが、アマンダは94年に結婚している。
ダニエル・ジャクソン博士はこんな人 (声:土方優人)
アメリカ合衆国空軍のアドバイザーとして、スターゲイト計画に参加することになった若き考古学者。言語学者でもあり、23ヶ国語を理解する。現在では異星人の言葉もかなりわかるので、23以上の言語を話すと言ってもいいかも。考古学界では、宇宙人説を取り入れたかなり飛躍的な学説を主張してつまはじきにされていたが、皮肉にもスターゲイト計画に参加したことにより自分の説の裏づけが取れたような形に。それも極秘作戦なので公表は出来ないが。
ダニエルは映画版からの引き続きのキャラクターであるが、俳優は交替してマイケル・シャンクスに。ヒットした映画版からのドラマ化で俳優が交替したので、イメージが壊れる心配をしたが、全くその心配は必要なかった。ダニエルの学者肌的な探究心、好奇心、その熱中ぶりや一途な心は、映画版そのままにドラマでも生かされている。軍人ではなく民間人という立場、時にはそれを利用してSG-1の仲間を助けることもあるが、基本的にはリーダーのオニールとは正反対の性格で衝突することもしばしば。とは言え、私がこれまで観た来た様子では、銃や戦闘とは無縁の人生を送ってきたダニエルもかなり、軍人姿が板についてきた。そりが合わない感じのオニールとも今では尊敬し、される仲間になった雰囲気も……。
★家族とその人生
ダニエルは映画版でアビドスに残った後、そこでシャーレと結婚したが、彼女はドラマ版の最初で弟のスカーラと共にアポフィスに誘拐され、彼の妻にされてしまう。それはゴアウルドの宿主になったということ。ダニエルのSG-1参加はシャーレの救出が目的であったが、その妻も途中で失うことになり、彼女がアポフィスとの間に生んだ子供ハルセイサスを捜す約束をシャーレとしている。
存命の家族は祖父のニコラス。彼も考古学者であるが、研究の最中にエイリアンに会ったと主張したため、学会からは忘れられた存在になっていた。ダニエルの両親も共に考古学者だが、彼が子供のときに作業中の事故で亡くなっている。ダニエルの自宅は出てきたことがあるが、学者らしく本棚には書籍が一杯。時々、ほとんどの時間を基地で過ごしている様子のSG-1メンバーだから、この自宅は普段はどうなっているのか、考えてしまう。
演じているのは、マイケル・シャンクス
カナダ出身。彼もおそらくこのダニエル役で一躍有名人に仲間入りしたことと思うが、テレビなどの出演のほか、舞台もこなしたよう。「ザ・コミっシュ」、「新アウター・リミッツ」といったドラマにもゲスト出演したらしい。97年のテレビ映画でジャック・ロンドン原作の「The Call of the Wild: Dog of the Yukon」ではルトガーハウアーと共演ということで、是非観てみたい作品。「スターゲイトSG-1」で相手役を務めたシャーレ役のヴァイティアーレ・バンデラとは実生活でもパートナーだったということで彼女との間に女児がいる(子持ちだなんて信じられない!
ティルク はこんな人(声:佐々木誠二)
惑星チュラク出身でジャファだ。ジャファはゴアウルドの軍人と言っていい存在で、その体の中にゴアウルドの幼生を寄生させられ育てている。それがいなければ生きていけない体だが、その反面、その幼生のおかげで不死身でもある。病気になることはなく、怪我をした時の回復力も普通の人間とは数段の差だ。ティルクは家族思いで、正義感が強く忠誠心が厚い。兵士としての腕も一流。どんなときも表情一つ変えず、任務を淡々と遂行する。最初は自分達と地球人との習慣や生活の違いに戸惑うこともあったようだが、現在ではだいぶ慣れたようだ。また、当初はハモンド将軍達からは、警戒されていたが、その後の任務中の目覚しい働きや何度もオニールを救出するなどの功績が認められ、将軍からも信用される存在となった。
★家族とその人生
ティルクはアポフィスの親衛隊長で彼の信頼も厚かったが、「アポフィスが全能の神であるというチュラクの信仰」に長年疑問を抱いており、その殻を破るきっかけがオニールたちの出現だった。ティルクはオニールを信じてアポフィスを裏切る。それは、同じ運命をたどる宿命の自分の息子を含め、仲間のジャファ達をこれまでの奴隷のような扱いから解放したいという願いからだった。アポフィスに捕らえられたオニールたち、また他の人間達を逃がしたティルクはオニールの勧めにしたがって地球へとやって来て、SG-1のメンバーとして共にゴアウルドと戦うことになる。妻と息子の3人家族だが、現在は離れて暮らす。ティルクがアポフィスを裏切り敵となったことでチュラクに残された妻子は不遇の扱いを受けていたが、のちにティルクの師匠マスター・ブレイタクの協力により救い出している。
演じているのは、クリストファー・ジャッジ
一目見たら忘れないというような強烈な印象を残す俳優だ。もちろん、その体格も手伝ってはいるだろうけど、大学時代にフットボールをしていたらしい。ドン・S・デイビスと同様に実は「冒険野郎マクガイバー」にゲスト出演したことがある。何と言う奇遇!
ジョージ・ハモンド将軍はこんな人(声:宝亀克寿)
彼はドラマからの登場で映画版では別の人がオニールの上司であった。なので、最初はオニールが先の任務で偽りの報告をしていたこともあって、ちょっと険悪ムードが漂っていたが、オニールの仕事振りや性格を知るうちに今ではよき上司であり友人へと。SG-1を深く信頼し、任務のたびにその安否を気遣っているが、軍人としてはその職務を全うすることが最優先であり、非情の決断をすることもたびたびあった。
ドラマの中で彼の私生活はほとんど明かされていない。サムの父親であり軍人だったジェイコブ・カーターが親友であることは進行上でわかったが、家族や自宅は出てきたことがないように思う。第3シーズンの「水晶のドクロ」の中で孫と電話で話すシーンが出てくるので今は孫がいることは確かなよう。
演じているのは、ドン・S・デイビス
芸歴の長い人らしく、多くの映画やドラマに出演している。どこかで観たことがあると思う俳優だと思う。近年では「X-ファイル」でスカリー捜査官の父親役を演じていたので、印象に残っている人も多いだろう。
ジャネット・フレイザー医師はこんな人(声:三輝みきこ)
軍医は最初の何話かは、別の人だったので、途中からの登場。以来、彼女がずっと出演。SG基地に配属になるくらいだから、医師として優秀なのはもちろんのことだが、軍人としての判断力や行動力も、SG基地がエイリアンによって危機に直面した際にカーターと共に証明して見せた。また、カーターが救い地球に留まる事になった異星人の少女カサンドラを養女にしている。
演じているのは、ティリル・ロザリー
主にテレビで活躍しているようだが、日本では「X-ファイル」、「新アウター・リミッツ」などのゲストとしてその姿を観ることが出来そう。
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