愉快なシーバー家

Growing Pains 1985~1992年 アメリカ

このドラマについて
 アメリカでは、こうしたファミリーが中心のシットコムと呼ばれる番組は結構あるようです。日本では、なかなかないのですが。中流家庭を設定したもので、子供たちの成長と家族のあり方を問うもの。と言っても決して堅苦しくなく、育児の参考になる点も多く、コメディとしても大いに笑いを誘うもの。日本でもこんな番組を制作して欲しいですね。


こうした長寿番組は子供達の成長ぶりもドラマの進行以外に楽しみなものです。番組開始当初、末っ子の幼児だったベンは少年らしくなり、シーバー家には4人目の子供で次女のクリシーも誕生。長男のマイクは高校を卒業し、長女のキャロルも美しい女性へと成長しました。

その間、多くのゲストが出演し、面白いエピソードが操り広げられ私達を楽しませてくれましたが、日本での話題のゲストはブラッド・ピットでしょう。女性ファンは誰もがチェックしていたことと思います。そして1月6日の放送で再登場!キャロルと同じ高校生役だった前回ではまだ幼ささえ残す彼の映像は今や貴重です。6日の放送ではベンが憧れるミュージシャン役でしたが、やはり若々しいブラピは現在30代の彼の歴史を見るようで興味深いものでした。

でも、ここでも2度ともハンサムなルックスを生かすような役どころ。美しさは若い時から変わらないってこと?いい男は年をとってもいい男。いや、ますますいい男になるものなんでしょうか???

さて、私が「めっけもん」と思ったのは98年12月に入って放送されたキャロルが図書館で出会った大学生に胸ときめかせるというエピソードです。その大学生役を演じているのは、カイル・マクラクレンに似ていると言われるマシュー・ペリー。WOWOWで放送中の「フレンズ」で日本でも人気を得た甘い二枚目の彼。

「フレンズ」では短めの髪で会社員の役なので大人の印象ですが、大学生役のマシューはブラピ同様、実に若々しい!このエピソードはブラッドほど騒がれてはいなかったので私も危うく見逃すところでした。

第7シーズンでは、今では若手では大スターのレオナルド・ディカプリオの登場。ビデオの方ではテレビより先行しての発売となりましたが、シーバー家に居候となる彼には、今となっては大いに注目というところでしょうか?


出演者とキャストについて
アラン・シック(ジェイソン・シーバー役)
精神科医のジェイソンは、途中、マギーの社会復帰を機に勤務医から自宅での開業へと方向転換します。3人(途中から4人)の親となってもジェイソンと妻のマギーはアツアツで、観ていて羨ましいなと思ったものです。演じるアラン・シックは、テレビ界で活躍しているようです。

ジョアンナ・カー ンズ(マギー・シーバー役)
子供たちを愛し、夫を支え、家事に専念するマギー。その彼女も一段落したときにライターとしての社会復帰を果たします。こんなパワフルなママにちょっと憧れますね。演じるカーンズはシック同様、テレビで大活躍のようです。日本でもその姿を見られるといいですね。

カーク・キャメロン(マイク・シーバー役)
シーバー家の長男マイク。ハンサムで調子が良くてさぼることにかけては天才的。なのに、勉強の方は……。その彼も後半ではかなり成長します。妹キャロルに「兄貴はバカ」と言われていましたが、こんなお兄さんも楽しそうでいいですよね。演じているカーク・キャメロンは、テレビで活躍しているようですが、1987年にダドリー・ムーアと共演した「ハモンド家の秘密」(「Like Father, Like Son」)という映画があります。日本でも大人気だったドラマ「フルハウス」の長女役キャンディス・キャメロンは実の妹です。

トレーシー・ゴールド(キャロル・シーバー役)
兄弟の中で一番の秀才。両親の期待も大でした。でも、少し変わった好みの持ち主であり、後半に登場する彼女の恋人は不思議な男性。少女の頃、自分の容姿にコンプレックスを持っていたキャロルに共感した女の子も多いかも知れませんね。ゴールド自身はこのドラマの大ヒットの影でつらい経験もしたらしいことも耳にしましたが、現在は結婚して幸せなようです。

ジェレミー・ミラー(ベン・シーバー役)
番組が始まった当初は、本当にまだちっちゃな子供でした。終わる頃には大きくなりましたね。ベンはどちらかというとマイクと似ていました。演じているミラーは、これからがまだ楽しみな俳優です。また、日本でも活躍の姿を見たいものです。

アシュレー・ジョンソン(クリシー・シーバー役)
終了時は幼稚園生だったクリシー。おしゃまな可愛い女の子でした。演じていたジョンソンは、もう素敵な女性に。テレビで活躍しているようですが、映画にも何本があるよう。今後は映画界へ進出するのでしょうか?出演作には、「ライオンハート」、「ハート・オブ・ウーマン」などがあります。