ケネス・ブラナー

Kenneth Branagh

ローレンス・オリヴィエの再来、と言われているケネス。「~の再来」という言い方は映画界ではよく使われているけど、この人ほどその表現がぴったりと言える人はいないのではないか、と私などは思ってしまいます。好きだから、ただのひいき目? 「ひと月の夏」を観て以来、ずっとケネスとコリンのファン! 本当に素敵な人たち!
 
ケネスはシェイクスピア俳優としても有名。映画やテレビだけでなく舞台でのお芝居もこなす、まさに演劇人と言えるかもしれない。出演だけでなく、監督や脚本、製作者としてもその才能を発揮し、ファンを大いに楽しませてくれています。そして、様々な作品に様々な役で出演して、「あっ」と言わせる人でもありますね。

私の最近の驚きは、「マイティ・ソー」の監督だった、ということ。マーヴェルのヒーロー作品のひとつで今では日本でも有名ですが、そういう映画を撮るとは思ってもみなかったので本当なのか、とちょっとだけ不安でした。でも、観たらどう?(まだサイトに感想はUPしていません、すみません)。面白かったのはもちろんのこと、もしかしてこのストーリーって、シェイクスピア劇にも通ずるものがテーマになってる? だとすれば、ケネスが監督するのも納得してまう、などと感じたんですが、別にそんな複雑な話じゃないのかなあ~? 

マリリン 7日間の恋」では、ローレンス・オリヴィエ役。2000年からこっち「ハリー・ポッター」のロックハート役くらいしか観ていないので(早く他の作品も観なければ!)、久しぶりにスクリーンの彼を観ましたが、やはり年を感じる。けれど、やはり彼の持つオーラは健在。彼の舞台が観たいな~、日本では公演してくれないのだろうか? 絶対、観に行くのに。ちなみに「マリリン 7日間の恋」でのオリヴィエの妻ヴィヴィアン・リー役は、なんと、かつて「オードリーの再来」と言われたジュリア・オーモンド。彼女も久しぶりに観たけど、老けぶりがちょっと悲しかった。だけど、老いることを恐れ悔しがるヴィヴィアン役には、もしかして合っていた?(2013/06/12)

追記:2013年の「シンデレラ」では監督役としてちょっと話題になっていましたね。ケネスが童話「シンデレラ」の映画で監督を務める? と騒がれました。私も意外な感じがしました。映画の内容はみんなが知っているあの有名なストーリーをほぼそのままの形で(特別なアレンジや別解釈等なく)で実写化されたのです。可愛そうな女の子が素敵な王子様と出会い、継母やその娘たちの意地悪にも負けずに王子様と結婚する、という正真正銘のシンデレラストーリーなのです。日本では吹き替えを担当した高畑充希と城田優のデュエットもヒットしました。確かにシンデレラとケネスは意外な取り合わせとは感じたものの実際に映画を見終わってみると純粋に楽しめました。そして、ヒットしたその事実からもケネスの監督としての真の実力が発揮されたのでは、と思います。やっぱり、すごい! とファンとしては単純にウキウキしてしまいました。

2017年の「ダンケルク」でのボルトン中佐役も素敵でした。出番は少ないですが、印象に残る中佐役。第二次世界大戦中、ドイツ軍の猛攻撃で非常に不利な戦況に追い込まれている英国軍が必死の撤退作戦を実行した史実を映画化した作品なので戦闘シーンはありますが、別の視点での見どころもあります。若い軍人が主役のため、若手俳優がメインの映画ですが、中堅、大御所的俳優の出演やクリストファー・ノーラン監督、といった点からも戦争映画が苦手な人にも見てほしい作品です。(2024/11/11)


映画代表作品:「ヘンリー五世」監督兼脚本兼出演(1989年)、「ピーターズ・フレンズ」監督兼出演兼製作(1992年)「フランケンシュタイン」監督兼出演(1994年)、「ハムレット」監督兼脚本兼出演(1996年)、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002年)、「マリリン 7日間の恋」(2011年)

ドラマ代表作品:「謀議」(2001年 TVM)、「シャクルトン 南極海からの脱出」(2002年 TVM)、「刑事ヴァランダー 白夜の戦慄」(2008~2012年)

管理人おすすめ:「ひと月の夏」(1987年)、「ヘンリー五世」監督兼脚本兼出演(1989年)、「愛と死の間(あいだ)で」監督兼出演(1991年)、「ダンケルク」(2018年)

紹介作品:「マリリン 7日間の恋」(2011年)、「シンデレラ」監督(2015年)、「ダンケルク」(2018年)

チェック作品:名探偵ポアロを演じた「オリエント急行殺人事件」(2017年)、「ナイル殺人事件」(2020年)、「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」(2023年)、そして、シェイクスピア俳優とも言われるケネスのシェイクスピア役を演じた「シェイクスピアの庭」(2018年)。

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