2018年6月公開のチェック映画
オンネリとアンネリのおうち(ONNELI JA ANNELI/JILL AND JOY)
2014年フィンランド作品 日本公開2018年6月9日
今月は話題の「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」が29日に公開する。ハン・ソロファンである私にとってはやはり魅力的な作品であり観たい。ただ、微妙なのは演じるのがハリソン・フォードであって欲しかったという贅沢とわがまま。もちろん、現在では演じるのは無理なのはわかっている。だからこそ、「スター・ウォーズ」がヒットした時にすぐ作って欲しかったなあと当時の気持ちが復活してくるのだ。まあ、映画会社や製作者や俳優の都合もあったんだろうけど。でも、それだけ、ハリソンのハン・ソロは、はまり役でもあったのだ。
そんなヒーローたちの映画が今月は次々と公開でアクション好きの私の気持ちは心踊るのだが、俳優優先で見たいのは、9日公開の「リディバイダー」。「ダウントン・アビー」で素敵なマシューを演じたダン・スティーブンス主演のSFアクション。
16日公開の「ALONE/アローン」。「UNCLE」でイリヤを演じたアーミー・ハマーが主演の戦場アクション。彼は「J・エドガー」で観て以来、私の中では注目俳優の一人。彼の目覚ましい活躍を観ているとこの作品も期待してしまう。
男性陣の絆や友情、信念を観るなら、8日公開の「30年後の同窓会」と22日公開の「オンリー・ザ・ブレイブ」。かつての戦友とのロードムービー風を思わせる前者と山火事消火活動の実話という消防士たちの活躍を描く後者。どちらも心をくすぐる作品だ。
とはいえ、やはりここで女性主演の作品をあげないのもサイトの趣旨と違ってくるし、実は気になっているのは、フィンランド作品の「オンネリとアンネリのおうち」だ。フィンランドでは大人気の児童文学が原作とのこと。映画もヒットしたそうだ。兄弟の多い大家族のオンネリと離婚した両親の間を行ったり来たりのアンネリは大の仲良し。忙しい両親に構ってもらえない点も二人に同じ寂しさを与えている。
その二人がある日、「正直者にあげます」と書かれた現金入り封筒を拾い、素敵なおうちを買って住むことに。おかしな隣人たちとの生活が始まるのだが……、とどんな結果が待っているのだろう、と気になる(私は原作は読んだことがない)。予告編を観ると女子なら大好きと思えるものがあふれている。素敵な水色のおうちに可愛いインテリアや小物、チョコレート! 女の子なら誰もが憧れたことのある部屋や庭に少女だった頃の心がときめく。いや、いくつになっても女性は綺麗なものが好き。素敵なサプライズにわくわくするもの。
子供の映画と思いきや、観てみれば教えられることもあったりするものだ。長く愛され続ける児童文学とはそういうもの。子供時代に読んだ時とは違う発見が大人になったら出来るもの。日本は鬱陶しい梅雨時期だからこそ、明るい色彩の明るい映画で気分を晴れやかにするのもいいなあ、と今月はこの作品を選んでみました(2018/06/07)